いつもの歩き慣れた砂浜が
なぜだか歩きづらく
時間の流れる感覚が
早いのか 遅いのか
不安が追いかけてくるようで
足早に歩く
立ち止まり 後ろを振り返り
薄く長く伸びた影が
足あとの凸凹を覆い隠す
少し水温の下がった海へ 足を入れた
胸の中の黒いモヤを追い出すために
ゆっくり呼吸し
足元から上昇する細胞のざわめきを
頭頂から空へ モヤごと追い出す
最近はこれの繰り返しばかりだ
やはり人よりも 歩くのが下手なんだ、、
歩来行